2019年4月19日金曜日

自分の意見が変わるという経験

1か月くらい前になるでしょうか。
高校の同級生から講座の依頼をいただき、心理に関わる専門職の女性たちの集まりでお話しをさせていただきました。

いくつか素材を用意してお伝えしながらも、皆さんがジェンダーについてどんなことを想っているのか、参加された方々にたくさんお話をしてもらいました。

最初に私は、参加されている方々が何を学びたいのか、そしてジェンダーについてどのくらい抵抗感があるのか、ないのか、を注意深く聞き取ります。
今回の参加者の皆さんは、ほとんどの方がジェンダーについてすでに学んでいて、そして実生活の中でもモヤモヤを抱えている方たちだったので、普段日常では話せないジェンダーに関する憤りなどを言葉にすることができて、安心感のある暖かい場にしやすかったと思いました。


その中で私の方が学びを得られたことをご紹介します。

子育て中の女性が、「自分の娘が保育園に通う時に、男性の保育士は嫌だな、と思う自分がいて、自分の中の偏見みたいなものに気づいてしまった」と言う意見が出ました。
少し前に、SNSでも議論になった男性保育士の問題。
私の個人的な意見としては、「女性も男性、どの性も、どの職業にも就けられたらいい。そして、保育所などでの性犯罪などのリスクはシステムで防ぐべき。性別に関わらず、子供達から性暴力を守るためには、2人切りにならないような仕組みとかシステムで対応すべき」と想っておりました。
私の意見はあまり伝えずに、参加した皆さんがこの問題に対して、どのように思うか意見を出してもらいました。

その中でお一人の方が、「自分はやっぱり男性が保育士なのは嫌だ。それだけのことを私は男性にされてきた」とおっしゃいました。
はっとしました。

その後も色々な話題が出され、最後は、どうやって男性も含め、ジェンダー平等を実現していけるか、これからのアクションについての話に向かいました。

先ほどの女性の発言がずっと心に残っていて、少し私の考え方が変わりました。
男性の保育士が当たり前になるように、それを女性たちが受け入れられるように、やっぱり男性はもっと責任を果たすべきと思いました。
例えば、ジェンダーに関する勉強会を開催しても、参加するのは女性ばかり。
課題感を持っているということは、それだけ傷つき、負担を担ってきた、自分ごとになっているのが女性が多いということです。
そのため、時間やお金などのコストをかけて、ジェンダーについて学び、何かアクションを起こせないかと頭をひねるのです。
それだけのことを男性たちがしているのか。

「全ての男性が悪いわけではない、理解のある男性の方が多い」と今までは思っていました。思っていましたが、それだけでは足りないのではないかと思ったのです。
性差別者ではないのであれば、男性だってジェンダーに悩んでいる、男性だって割りを食っているというのであれば、もう少し私たちと一緒に、闘ってください、学んでください、と言いたい。

参加者の一人の女性の発言から、私の意見が少し変わった、という話でした。
人は、なかなか意見を変えることは難しいとも思います。他人の考え方を変えるなんてとても無理です。
でも、柔軟に自分の意見を変えられるという経験はとても楽しく、自分に自信が持てる経験だと改めて思うのです。